アトピー性皮膚炎の多くは、子供の場合、生後2~3ヶ月から始まり小児~学童期に悪化して、大人になると自然と症状が軽くなります。しかし、最近では、日常生活のストレスなどによって免疫力が低下することでアトピー性皮膚炎を再発する大人も増えてきています。
激しいかゆみを伴う「アトピー性皮膚炎」は、掻きむしる刺激によって肌のバリア機能を傷つけるけることで、さらに症状が悪化します。そんなアトピー性皮膚炎を重症化させないために日常生活でできる3つのことを紹介します。
概要
アトピー性皮膚炎が重症化すると・・・
アトピー性皮膚炎は、皮膚の状態で「軽微→軽症→中等症→重症」の4段階に分けられます。それぞれの段階で治療法は違っていて、症状が改善すると一段階軽いステージの治療に、逆に症状があっかすると一段階重いステージの治療に変わります。アトピーが重症化してくると、このように症状に合わせた治療を繰り返して症状を安定させて、日常生活に支障がない程度まで症状を安定させることを目標に治療をすることになります。
アトピー性皮膚炎の重症化の程度と治療法
アトピー性皮膚炎の皮膚の状態は「軽微→軽症→中等症→重症」の4段階があり、症状の特徴や、治療の考え方などをまとめると以下のようになります。
- 軽微
- 軽症
- 中等症
- 重症
晴れたりジュクジュクといった症状は見られないが、カサカサした状態。
カサカサして赤みをおびていて、皮膚がささくれてたり、白い粉がふいているように見えたり、皮が剥けている状態。
軽症でみられた症状が悪化している状態。腫れている部分が固りなり、引っ掻き跡などがある。
皮膚が腫れあがり赤みをおび、ところどころ粉がふいたようになったり、皮が剥けおちたりと中等症の症状が悪化した状態。血が出たり、ジュクジュクなどもみられる。
アトピー性皮膚炎が重症化する原因
子供の場合のアトピー性皮膚炎は、成長とともに自然と治ることが多いですが、ときに思春期や大人になっても、症状が続くこともあります。また、大人になって治まっていた症状が再発したり、初めて発症する人もいます。アトピー性皮膚炎は重症化すると治りにくくなるので早めに対処することが大切です。
アトピー性皮膚炎は、季節によって良くなったり、悪くなったりを繰り返すことも多く、特に空気が乾燥しやすい冬や春先、汗をかくことが多い夏などは重要化しやすくなります。また、アレルギーによってアトピー性皮膚炎が重症化することも多いです。アトピー性皮膚炎のかゆみによって、激しく掻くことで皮膚が傷つくだけでなく、バリア機能が低下して刺激を受けやすくなっていることも重症化の原因。傷ついて弱っているところへ、アレルギー因子や乾燥、汗、寝不足、ストレスなどの後天的な悪化因子が重なることで、症状がどんどん重症化してしまいます。
アトピー性皮膚炎を重症化させないためには・・・
アトピー性皮膚炎が重症化してしまった場合は、ステロイド外用薬や、免疫抑制外用薬、抗ヒスタミン薬などを使った治療が必要になります。また、あまりもの症状が深刻な場合は飲み薬などの内服薬が使われることもあります。アトピー性皮膚炎が重症化するほど、薬も効果が強いものが必要となり、それだけ副作用などの心配も大きくなります。
また、症状が悪化することによって、かゆみが強くなり掻いてしまったり、ストレスも大きくなり、さらに症状が悪化する、重症化の悪循環に陥ってしまいます。そうなってしまわないためにも、なるべく早い段階で対処していく必要があります。
アトピー性皮膚炎を重症化させないために、
日常生活でできる3つのこと
アトピー性皮膚炎を発症する原因には個人差もあり、現在の医学では根本的なものははっきりと解明されていません。しかし、アトピー性皮膚炎を重症化させてしまう原因は、日常生活に多々あります。そんな日常生活でアトピー性皮膚炎を重症化させないためにできる3つのことを紹介します。
アトピーの治療では、薬での治療以外に、アトピーの原因となるアレルゲンや刺激との接触を減らしたり、スキンケアで肌を清潔に保つことが基本となりますが、それにプラスαとして、これから紹介する3つのことを日常生活で意識することで、少しでも重要化を防ぐことができるだけでなく、症状の改善がみられることもあります。
①適度な運動
運動すると汗をかいてしまうため、アトピー性皮膚炎を発症している場合、避けられることが多いです。汗をかいて放置していると、毛穴に詰まった汗が腐敗しアトピー性皮膚炎を重症化する原因になりますが、汗をかいた後にタオルで拭いたりシャワーで洗い流せば済むことです。それよりも、運動することによって、血液やリンパの流れが良くなることで、体内の不要物が排出されやすくなることがアトピー性皮膚炎には必要です。そして、血液は体内に必要な栄養素を届ける役割もあるので、血流が良くなることで、弱った肌の回復に必要な栄養がスムーズに届けられます。
さらに、汗をかくことで体温を調節する機能が整い、体内に熱がこもりにくくなり、かゆみや湿疹の緩和に繋がったり、体の免疫機能も高まります。疲れが溜まるような激しい運動はアトピー性皮膚炎には逆効果の場合がありますが、適度な運動であればストレス発散にもなるので、積極的に行うほうがいいでしょう。
②睡眠習慣
ホルモンは寝ている間に分泌されるため、睡眠と体内のホルモンは深く関係しています。本来であれば、炎症やアレルギーが出たときは、体内で副腎皮質ホルモンが作られることで、症状を抑えることができます。(※その副腎皮質ホルモンの働きを調整する薬がステロイドです。)つまり、睡眠が不十分だと副腎ホルモンの分泌が少なくなり、かゆみや炎症に繋がってしまいます。
また、成長ホルモンは細胞の修復や再生には欠かせないホルモンです。アトピー性皮膚炎の症状のひとつであるかゆみが強いとき、しっかりと睡眠がとれなくなることがあります。これによって悪循環が起こります。ですので、「日中に適度な運動をする」「お酒やコーヒーは避ける」「スマホを見過ぎない」など、質の良い睡眠ができるようにする工夫をしましょう。
さらに、質の良い睡眠は自律神経を整えることができるのでストレスの軽減にもつながります。
③食生活の見直し
アトピー性皮膚炎を重症化させないために日常生活で一番意識してほしいのが「食生活」です。
食生活で意識することは「不要・有害なもは避ける」「新鮮な野菜や果物、豆類、海藻類、小魚類を積極的に食べる」、この2つです。
ひとつめの「不要・有害なもは避ける」については以下のようなものがあり、不要なものや有害になものは必ず体には負担になり、アトピー性皮膚炎を改善するどころか、重症化させてしまいます
- 食品添加物
- 過剰な糖分
- 中等症
- 植物性の油
スナック菓子、インスタント食品、加工食品、市販のお弁当やお惣菜、ファーストフードなどのいよく使われています
糖分を分解するためには、皮膚の成長や健康などに必要な「ビタミンB群」が必要となるため、過剰な糖分の摂取は良くありません
軽症でみられた症状が悪化している状態。腫れている部分が固りなり、引っ掻き跡などがある。
マーガリン、ショートニングに代表される「トランス脂肪酸」、コーン油、サラダ油など「リノール酸」などは飲食店の料理や、お惣菜の揚げ物、ドーナツやケーキなどによく使われていますが、アトピー性皮膚炎の重症化につながります。また、汚れた油なども良くありません
そして、ふたつめの「新鮮な野菜や果物、豆類、海藻類、小魚類を積極的に食べる」についてですが、こちらは体の免疫機能や自然治癒力などを高めるために必要な食べ物です。特に、野菜や果物には「ビタミンC」が豊富に含まれていて、副腎の働きを助けてくれます。特に旬のものというのは、その食べ物が持つ栄養素が一番豊富なときなので、新鮮なものをバランスよく食べるようにしましょう。
少しの意識でアトピー性皮膚炎が治るかも
これは農家に嫁いだ友人から言われたことですが、
『病院に行っても治らないほどの子供のアトピー性皮膚炎に悩んでいたお母さんが、無農薬野菜がいいと知り、無農薬の畑で作った採れたてで旬の野菜を積極的に食べるようにしたところ、気づいたら子供のアトピー性皮膚炎がキレイに治ったみたい。それに、野菜嫌いだったはずの子供が、その野菜だと美味しいって食べるようになって…それだけ新鮮な旬の野菜っていうのは、美味しくて栄養がたっぷりなんだよ。だから、スーパーでも買うのでも、なるべく旬の野菜を食べたほうがいいよ!』と。
この話を聞いた時は、旬の野菜を食べただけでアトピー性皮膚炎が治ることなんてあるの?と少しビックリしたのですが、よくよく考えると旬の野菜は、確かに体にいいはずだということばかり。一気に食生活を変えるのは難しいかもしれませんが、スーパーに行ったとき、入ってすぐに目玉品や特売品として売られているのは旬の野菜が多いので、その野菜を中心とした夜ご飯のメニューを考えることから始めてみてはいかがでしょう!
栄養の吸収には腸内環境がポイント!
そして、そんな野菜などから栄養を吸収しているのは「腸」。
『腸の健康が体の健康』と言われるように、体の機能の中心となるのが腸です。つまりは、腸内環境を整えることがとても重要になります。野菜に豊富に含まれている食物繊維は、腸内の善玉菌のエサになったり、腸に溜まった老廃物を絡めて排出する働きがあり、腸内環境を良くするためには必要不可欠な栄養素です。
さらに、そんな腸内環境を良くするために効果的なのが「乳酸菌」。この乳酸菌が、腸でしっかり働いてくれるので、食べ物からの栄養の吸収や健康な体づくりをサポートしてくれます。
乳酸菌はヨーグルトなどの発酵食品に含まれていることは有名ですが、発酵食品に含まれている乳酸菌というのは、ほとんどが生きた状態の乳酸菌で、摂取してから腸に届くまでに胃酸などによって死んでしまいます。そこで、乳酸菌を腸で働くために効率よく摂取できるようにと作られてた健康食品が「乳酸菌サプリメント」です。最近の腸の健康を意識した腸活ブームによって乳酸菌サプリメントが人気となり、様々な食品メーカから数多くの乳酸菌サプリメントが販売されています。
その中でも、アトピー性皮膚炎に効果があるとして注目されているものとして、カルピスのL-92乳酸菌配合の「アレルケア」があります。アレルケアのL-92乳酸菌は、他の乳酸菌と違ってアレルギー体質に傾いた免疫バランスを直接整える働きがあります。そして、そんなアレルケアの人気の裏で、密かに話題となっているのが、菊正宗のLK-117乳酸菌配合の「米のしずく」です。
アレルケアと米のしずくのアトピー性皮膚炎に対するメカニズムは、ほとんど同じです。大きく違うところは、アレルケアはヒト由来の乳酸菌であるのに対して、米のしずくは米由来の乳酸菌ということ。ヒト由来の乳酸菌というのは、ヒトの腸から採取された乳酸菌のことで、米由来の乳酸菌は米から採取された乳酸菌のこです。実は、ヒトの腸に棲んでいる善玉菌などの腸内細菌には、ヒトそれぞれに個性があるため、乳酸菌との相性も異なるため、同じ乳酸菌を摂取しても効果が出る人と出ない人がいます。なので、乳酸菌の効果を得るためには相性のいい乳酸菌を選ぶことが重要になります。
ヒト由来の乳酸菌だから人間の腸とは相性がいいように思われがちですが、先ほどお話したように、ヒトの腸の腸内細菌はそれぞれであるため、確実に相性が良いとはいいきれません。むしろ、昔からお米を中心とした食生活を続けてきた日本人の腸には、お米由来の乳酸菌の方が相性がいい可能性が高いと思われます。これが、米のしずくの話題の理由です。
【米のしずくの効果についての詳しい記事はこちら】※追記 2018.8.17
アトピーや花粉症にどのようにして効果が発揮されるのか?また、アレルケアとの違いについても書いているのでぜひ参考にしてください。
→ 米のしずくはアトピーや花粉症に効果あり?アレルケアとの違いは?
【米のしずくはこちらから購入できます】
→ 菊正宗の「米のしずく」公式サイトへ
★乳酸菌サプリを日常生活に取り入れるメリット★
- 乳酸菌を効率よく摂取できる
- 毎日、手軽に続けやすい
- 腸と免疫の両方からアレルギー体質を改善
アトピー性皮膚炎を重症化させないために、日常生活できる3つのことを意識して、そして、そのサポート役ととして、免疫バランスに直接働きかける乳酸菌サプリメントを取り入れてみるのもオススメです。