アトピーは治療だけでは完治しない!体質改善に必要な3つのこと

アトピーは治療だけでは完治しない!体質改善に必要な3つのこと

[公開日]

[最終更新日]2019-08-09

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    こんな方に見てほしい

    このページは、アトピーを治療中の方、長年アトピーに悩んでいる方、本気でアトピーを改善したい方に見ていただきたいページです。

    概要

    治療では完治しないアトピー

    昔は、子供の病気として扱われ大人になれば自然に完治するとされていたアトピーですが、最近では大人になってから再発する人や、思春期以降に発症する人も増えてきています。

    大人になってからもアトピーに悩まされ、結婚を諦めってしまった人、仕事ができなくなった人、うつ病になってしまった人など、本当につらい思いをされている方がたくさんいます。大人アトピーが増加した原因としては、生活環境や食生活の変化、ステロイド外用剤の不適切使用などが考えられていますが、未だにアトピーの根本的な治療法はなく、原因も複雑化しているため、より完治が難しい病気とされています。

    アトピーの原因

    アトピーの原因は何でしょう。アトピーの原因が分かれば、アトピーの完治が期待されますが、アトピーの発症メカニズムは複雑で、原因はひとつではないため特定することができません。

    確実に分かっていることは、昔はなかった大人のアトピーが、現代になって増えているということは現代人の生活環境に問題がある可能性が高いということです。

    そして、次にアトピーの症状が出る皮膚について考えてみます。健康に関与する皮膚の働きには以下の4つがあります。

    • 体温調節(体温を一定に保つ)
    • バリア機能(外部刺激から体を守る)
    • 感覚の受容(痛みや熱さなどを感知)
    • 排泄作用(汗や皮脂の分泌)

    皮膚の排泄作用とは、汗や皮脂の分泌だけでなくアカやフケ、ニキビなども含まれます。体に溜め込んだ老廃物が、体を守るため皮膚から排出されます。この体の皮膚の排泄作用は、皮膚だけでなく尿や便など排泄とも深く関係しています。尿や便などの排泄が乱れると、皮膚にも影響が現れます。その他に、東洋医学では空気を吐き出す肺や気管なども排泄器官とされていますが、アトピーで喘息を持つ人が多いのは、排泄の乱れが器官に影響して現れているのです。

    そして、バリア機能として最も重要な「免疫」。
    免疫細胞にはいくつか種類があり、そのうちの「免疫をコントロールしながらウイルスや細菌の攻撃に関わるTh1」と、「アレルゲンなどに対する抗体の産生に関わるTh2」、この2つの免疫細胞が上手くバランスを保ちながら体を守っています。しかし、この2つの免疫細胞のバランスが乱れると、風邪を引きやすくなったり、アレルギーに対して反応しやすくなってしまいます。現代人に花粉症が増えているのは、この2つの免疫細胞のバランスの乱れがあるとされています。

    この現代人の免疫細胞のバランスの乱れの背景には、生活環境や食生活の変化、ストレス、現代の過剰な衛生環境(菌の徹底排除)などが関係しているとされています。このように現代人のアトピーの原因は複雑化しています。

    どうしてアトピーは治療で完治しないの?

    アトピーの治療では、まず、炎症を抗炎症効果のある薬剤(ステロイド外用薬や軟膏)で治します。そのほか、アレルギーを起こしている原因を見つけるためにアレルギー検査をして、アレルゲンの除去の徹底などがあります。

    治療によって、皮膚の炎症を抑えることはですが、薬は塗っている時はアトピーが目立たなくなり、薬をやめるとまたアトピーが出てきます。アトピーの治療は、根本的な改善ではなく、皮膚の炎症を抑える対処療法です。また、アトピーの治療に使われるステロイドは、副作用もあるので、医師の指示に従っての治療が必要です。

    アトピーは、症状がひどい場合、皮膚を搔いた傷、グチュグチュした浸出液が出ていたり、極端に乾燥していたり、そういった症状を押させるためにステロイドは欠かせません。また、ステロイドをやめると、一気に皮膚症状が悪化してしまう可能性もあります。そのため、アトピーの治療をしながら、アトピー体質を改善していく必要があるのです。

    そして、この複雑化しているアトピーの原因から導きだした、体質改善に必要な3つのポイントをこれから解説していきます。

    アトピー体質改善の3つのポイント

    アトピー体質改善に必要な3つのポイントがこちら。

    ①皮膚機能の改善
    ②腸内環境の改善
    ③免疫機能の改善

    ①皮膚機能の改善

    アトピーの皮膚症状がひどい場合は、ステロイドによる治療が必要ですが、炎症を抑えるのと同時に皮膚機能を改善することが必要です。そこで大切になるのが「スキンケア」です。
    アトピーのスキンケアのポイントは、皮膚を丁寧に洗って清潔にし、皮膚を乾燥から守るために保湿をすることです。

    アトピーの皮膚症状を悪化させる原因は、皮膚についた黄色ブドウ球菌です。正常な皮膚では、汗の中に含まれる抗菌ペプチドという成分が、皮膚についた黄色ブドウ球菌を殺菌してくれます。しかし、皮膚に炎症があると抗菌ペプチドの産生力が低下してしまうので、体を泡で丁寧に洗って黄色ブドウ球菌を落とすことが必要になります。そして、皮膚を清潔にした後は、保湿剤を塗ります。保湿剤は、皮膚を乾燥から守るだけでなくバリア機能の役割もしてくれます。

    また、肌細胞を活性化するための栄養は、バランスのとれた食事が基本。肌細胞の元となるタンパク質に、肌細胞の産生を促すビタミン類、血行を良くする鉄分などを意識した食事を心がけましょう。反対に、糖質や脂質が高い食事は肌に悪い影響を与えます。食事は腸内環境の改善にも大きく影響します。

    ②腸内環境の改善

    アトピー体質の改善には腸内環境が大事なことは多くの方がご存知のことだと思います。
    腸内に棲む腸内細菌の代表的な働きはこちら。

    • 消化・吸収・代謝
    • 脂質の代謝・排出
    • 酵素の活性化
    • 有害物質の分解
    • ホルモンやビタミンの産生
    • 免疫機能

    このように、私たちの健康は腸内細菌によって保たれているといっても過言ではありません。そして、これらの働きはアトピー体質の改善には欠かせません。

    腸内環境の改善に良いとされる「乳酸菌」。ヨーグルトなどから摂取するのはアトピーの方にはNG。乳製品に含まれるガゼインというタンパク質が腸への刺激になり炎症を起こす可能性があります。腸が炎症を起こすと免疫にも影響を与えてしまいます。乳酸菌を摂取するなら、味噌や醤油などの日本に昔からある発酵食品、または良質な乳酸菌サプリの方がオススメです。
    また、食事では食物繊維などを意識して摂取するようにします。

    腸内環境が良いか悪いかは、腸から排泄される「便」でわかります。
    理想的な便の状態は、こんな感じです。

    • 1日1~2回の排泄
    • バナナ1~2本分
    • 黄みがかたった茶色
    • 匂いが少ない
    • 硬すぎずない

    アトピー体質の改善には、下痢や便秘の状態はあまり良くありません。せっかくバランスの良い食事を取っても、腸が十分な消化・吸収機能を果たせずに無駄になることがあります。まずは、腸内環境の改善が重要です。

    そして、そんな腸内環境と大きく関係しているのが「免疫」。実は、腸には人の体にある約60%以上の免疫細胞が集中しています。そのため、「腸は最大の免疫器官」と呼ばれています。

    ③免疫機能の改善

    アトピーの原因でも解説した通り、アトピーの原因には「免疫バランスの乱れ」が影響しています。この免疫バランスの乱れている状態だと免疫機能が低下し、アレルギーに対して反応しやすくなります。免疫機能の改善には、腸内環境を良くすることの他に、体温を上げることも必要です。

    あなたは自分の体温を知っていますか?
    平熱が35℃台の方は体温が低いです。60年前の日本人の平熱は36.8℃、医学辞典でも平熱は36.5℃~37.2℃とされています。しかし、現代人の平熱は35.5℃~36.2℃と、体温が低くなっています。その原因として、生活環境の変化があります。交通整備がされ、エアコンなどの家電の充実、デスクワークが増えたことなど。そして、食生活の変化も大きく影響しています。小麦や上白糖など精製された食べ物をとることや、過剰な水の摂取、極端な減塩も、体を冷やしてしまいます。

    人間の体は体温が1度下がると代謝が12%、免疫力は30%も低下させるため、風邪をひきやすくなったり、アレルギー症状を引き起こす原因になるのです。

    アトピー体質を改善する食生活の見直し

    アトピー体質を改善するための3つのポイントに共通することは、まず「食事」です。

    基本は、栄養バランスの良い食事をすること、そして、規則正しく食事をとること。そうすることで腸にリズムが作られ働きが活発になります。さらに、乳酸菌を含む発酵食品の他、食物繊維、オリゴ糖などの腸内細菌の働きを助ける栄養素を積極的に摂取します。

    また、免疫細胞そのものを活性化させるために必要な栄養素は「タンパク質」。タンパク質は、細胞の主要成分なので、豆腐、肉などの良質のタンパク質を摂取します。そして、ビタミンAやビタミンEなどのビタミン類、ミネラル類、コレステロールなども、免疫細胞の強化には必要な栄養素です。その他、ワインやコーヒーに多く含まれるポリフェノール類、イワシやアジなどの青魚に多く含まれるn-3系多価不飽和脂肪酸、抗酸化作用のあるビタミンCやビタミンE、βカロテンなども、免疫力を高める効果が期待できます。発酵食品の他に、きのこなども食物繊維やビタミン、ミネラルが豊富に含まれています。

    そして、昔から暑い地方で取れたものや葉物野菜の多くは体を冷やす作用がある陰性食品とされ、冬に旬を迎える根菜類などは体の冷えを予防する陽性食品とされてきました。現在では、一年を通して世界中の野菜や果物が手に入るため、季節に関係なくグリーンサラダなどを食べるようになりました。このように、陰性食品ばかり食べていると体は冷えるいっぽうになります。季節(旬)の野菜を取りながら、栄養バランスを考えることで冷えも改善することができます。

    免疫機能を改善する乳酸菌の発見

    最近では、どんどんと乳酸菌の研究が進み、乱れた免疫バランスを整える作用をもつ乳酸菌が発見されています。その代表的な乳酸菌には、カルピスのアレルケアに配合されていている「L‐92乳酸菌」や、菊正宗の米のしずくに配合されている「LK-117乳酸菌」があります。

    これらの乳酸菌は、腸内の免疫に直接作用して免疫バランスを整える効果がしっかりと証明されています。特に、菊正宗が発見した「LK-117」の研究は、日本生物学工学技術賞を受賞していたり、LK-117乳酸菌の効果が認めれられ近畿経済産業局の開発事業のひとつとして「米のしずく」の商品化が進められたという実績があります。

    LK-117乳酸菌によって、「腸内環境の改善」と「免疫機能の改善」の両方からアトピー体質の改善をサポートすることができます。さらに、米のしずくには乳酸菌以外にも、米由来の有用成分であるポリフェノールも豊富で、米と乳酸菌の発酵によって作られる「α-EG」がコラーゲンの産生を促すこともわかり「皮膚機能の改善」もサポートしてくれます。

    アトピー発症のメカニズム

    サプリメントというと、効かないとか怪しいイメージを持たれる方も多いのですが、乳酸菌サプリはアトピー体質の改善を目指すうえでも必要なサプリメントだと考えています。アトピーの治療や食事内容の徹底も必要ですが、アトピーを完治するためにサプリに頼ってみてもいいと私は思います。

    → LK-117乳酸菌配合の「米のしずく」について詳しくみる

    米のしずくの公式サイトはこちら