[vc_row][vc_column][vc_column_text]赤ちゃんのアトピーの症状が悪化を防ぐために、ステロイド外用薬による治療法があります。ステロイドで心配される副作用とは?ステロイドは赤ちゃんのアトピー症状を把握したうえで使い方を間違えなければとても効果的な薬ということを知っていますか?[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]
概要
赤ちゃんアトピーの症状とステロイド
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赤ちゃんアトピーの症状、乳児湿疹との違いは?
赤ちゃんアトピーと間違えやすい症状として乳児湿疹があります。乳児湿疹とアトピーは見分けがつきにくく医師でも判断が難しいといわれています。
乳児湿疹は生後1カ月前後頃から発症し、発症してから治るまでの期間には個人差があります。短いと数週間、1~3カ月かかる子もいますし、1年近くかかる子もいます。乳児湿疹の多くは1歳になる頃までには治るともいわれています。
また、湿疹が2カ月続いたり、良くなったり悪化したりを繰り返す場合は、アトピーの可能性も高くなります。なので、赤ちゃんに湿疹の症状が出た場合は、アトピーとはすぐに判断せずにしばらくは経過をみます。ただし、乳児湿疹は放っておいて良くなるものではなく、毎日のケアも必要になります。
しかし、患部がジクジクしてきたり、ただれたり、かゆみから掻きむしって傷になり血や膿がにじんだりったり、症状が悪化すると、ケアだけでは悪化を食い止められない場合があります。症状が軽ければ、ワセリンという保湿剤や非ステロイドのクリームや軟膏、ローションを処方されることが多いですが、患部がジクジクしていたり、湿疹の範囲が広かったり、ただれていたりと症状が重度の場合に処方される有効薬が「ステロイド」という薬です。[/vc_column_text][vc_column_text]
ステロイドとは?
ステロイドには患部の炎症を抑えて、症状を緩和させる働きがあります。抵抗力の弱い赤ちゃんにとっては、薬の効き目に対しても抵抗する力がない分良く効きます。赤ちゃんによっては、塗ると一晩で改善するくらいの効果を発揮することもあります。
ステロイドとは、副腎とういう臓器から作られるホルモンです。そのため、副腎皮質ホルモンとも呼ばれています。通常の状態でも常に体内で作られていて、体に対するさまざまなストレスに対抗するなど、生きるうえでも重要な働きをしています。このホルモンのうち、糖質コルチコイドという成分を化学合成させたものを「ステロイド剤」として治療に用います。
ステロイドは、全身の複数の臓器に炎症がおこり臓器の障害をもたらす膠原病(膠原病)の治療に一番有効な薬として使われています。ステロイドの作用としては炎症を抑えて、免疫を抑制するといったものがあります。そのため、乳児湿疹やアトピーなど肌疾患にも用いられています。[/vc_column_text][vc_column_text]
赤ちゃんアトピーのステロイドによる副作用の心配
[/vc_column_text][vc_column_text]ステロイドのイメージとして「一度使うと、やめられなくなる」「体に蓄積する」「色素沈着する」「皮膚が薄くなる」など、ステロイドによる副作用心配は、都市伝説のように世の中に広がってしまっています。ここではステロイドの種類や副作用について説明します。[/vc_column_text][vc_column_text]
ステロイドの種類
ステロイドには内服薬、外用薬、ステロイド注射などがありますが、アトピーの場合は外用薬がほとんです。また擦れロイドの強さは5段階に分けれていて、アトピーの症状によって強さを調整していきます。赤ちゃんアトピーで処方されるのは基本的に1~3段階までの効き目が穏やかなものにまります。段階別に処方される主なものを紹介します。
1段階:非常に弱い(weak)
・コルテス
・オイラックスH
などで、このランクで改善したら保湿剤に切り替えます。
2段階:弱い(medium)
・ロコイドクリーム
・ロコイド軟膏
・アルメタ軟膏
・キンダベート軟膏
・プランコール
・レダコート
などで、症状が改善したら弱いものに切り替えます。
3段階:強い(strong)
・ベトネベート軟膏
・リドメックス軟膏
・リンデロンーV軟膏
・リンデロンーVクリーム
・リンデロンーVG軟膏
・リンデロンーVGクリーム
・リンデロンーVGローション
・プロパデルム
・フルコート
などで、赤ちゃんアトピーで使うのはこの強さが上限です。
4段階:非常に強い(very strong)
・ネリゾナユニバーサルクリーム
・アンテベート軟膏
・アンテベートクリーム
・マイザー軟膏
・マイザークリーム
・フルメタ
・メサデルム
などで、ワセリンなどで薄めて処方されることはありますが、効き目が強いので、そのものは赤ちゃんアトピーでは使用しません。
5段階:最も強い(strongest)
・デルモベート軟膏
・ジフラール
・ダイアコート
などで、赤ちゃんアトピーだけでなく子供には使用しません。このステロイドはあまりにも強いので大人でも長期間の使用できません。
非ステロイド薬
効き目はステロイドの非常に弱い(weak)よりも弱いかもしれませんが、中には同様の炎症を抑える効果のある非ステロイド薬もあります。非ステロイド薬には
・アズノール
・コンベック軟膏
・スタデルム軟膏
・トパルジック軟膏
・亜鉛華軟膏
・フエナゾール
などがあますが、種類によっては接触性皮膚炎を起こしやすいなどの報告もあるため、ステロイド薬と合わせて処方される事もあります。
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ステロイドの副作用
ステロイドの副作用(デメリット)としては、以下のものがあります。
・ステロイドには多様な作用があるため、それが強く働くと副作用として現れます。
脂肪を増やす作用は、顔が丸く赤味を帯びた状態ムーンフェイス、糖を作る作用は糖尿病、カルシウムの排出は骨粗しょう症などが副作用としてあげられます。
・自分のホルモンよりもに強いステロイドに慣れてしまう。
ステロイドを使い続け、ステロイドに慣れてしまうことで、自分が持っている治癒力が弱くなってしまいます。
・一時的に湿疹を治してしまうため、根本の原因が放置されてしまう。
原因が分からないまま、肌表面の症状を改善するだけでは、根本は治っていないのでまた再発する恐れがあります。
・免疫を抑える作用があるので、感染に弱くなってしまう。
・長期間(10年以上)使用の安全が確保されていない。
長期使用することで、ステロイドが手放せなくなりステロイド依存症になる可能性があります。
・色素沈着や皮膚を薄くする副作用があります。
しかし、これらはすべてステロイドを一度使っただけで起こる副作用ではありません。これらは、大量のステロイド剤を飲み薬や点滴などによって体に直接、長期間にわたって投与した場合の例です。ステロイド外用薬も同じで、色素沈着や皮膚が薄くなるというのも、弱っている患部に過度な紫外線を浴びたり、医師の示す使用期間を守らずに使用し続けた場合の話です。
1、2週間使用した程度では副作用の影響はほとんどありません。一時的に湿疹を治してしまうため根本の原因が放置されてしまうという副作用(デメリット)も、ステロイド治療から湿疹が長期化したり、良くなったり悪化したりを繰り返すようであれば、医師もステロイドの使用の量を調整したりときちんと症状に合ったケアをしてくれます。また、根本の原因というのはアレルギー体質であったり肌のバリア機能が弱っていたりと、ステロイドで治すものではなく、毎日のスキンケアや食生活などでケアしていくことが大切です。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]
赤ちゃんアトピーとステロイドの上手な付き合い方
[/vc_column_text][vc_column_text]お母さんにとって大切な赤ちゃんの肌はとてもデリケート。乳児湿疹やアトピーの症状だけでも不安なのに、ステロイドを使って何かあったらどうしようと思ってしまいますよね。そんな後悔をするくらいなら、使わずに治した方がいい。そう思う人も少なくないと思います。確かに、ステロイドは漢方薬のような自然の物ではなく、人工的に作り出されたもので、使用し続けることによって副作用が生じるものです。一般のスキンケア用品と同じで、肌に合う合わないはあります。[/vc_column_text][vc_column_text]
お医者さんがステロイドを使う理由
ステロイドは一度使ったからといってすぐに副作用が出るわけでもないので、噂やイメージなどの間違った情報を切り捨て、ステロイドとうまく付き合うことで、赤ちゃんを守ることにもつながります。実際に病院に行くとアトピーの治療で処方されるのはステロイドが多いです。
赤ちゃんの場合は、お医者さんは乳児湿疹やアトピーなどの症状が出たからといって、すぐに薬を出すのではなく、初期や軽度の場合は沐浴で丁寧に洗い肌を清潔にすることと、保湿を心がけるように指示することが多いです。少し様子をみて症状が改善されず、ほっぺがジクジクし始めたり湿疹がひどくなったりと、悪化してくると、その時初めてステロイドを処方されることが多いようです。
お医者さんは、症状の状態や部位などによって、ステロイドの種類や量なども指示してくれます。そして、症状の改善がみられてたら、すぐにステロイドの仕様はやめ、薄めたワセリンなどの保湿剤に変えるようにします。症状がひどい場合は、ステロイドを使って症状を抑えて、良くなってきたら、1ランク成分の低い物に切り替え、さらによくなっていったら、乳液やクリームなどの保湿ケアに切り替えていき、肌そのもののバリア機能が弱らないよう保湿しながら肌の状態を保っていきます。
ステロイドは、短期的に使ってサッと症状を治す。これが赤ちゃんアトピーとステロイドの上手な付き合い方です。ジクジクがひいたり悪化したり、範囲が広がったり狭まったりを繰り返すよりも、短期間で一気に治おすことでステロイドの長期使用による副作用も心配なく使えます。かえって、赤ちゃんの肌が乳児湿疹やアトピー症状でダメージを受けている時間が長いほうが、赤ちゃんにとってリスクが高くなることもあります。[/vc_column_text][vc_empty_space height=”30px”][vc_column_text]
お母さんと赤ちゃんアトピーとの付き合い方
赤ちゃんアトピーが長期化すれば、その分だけ肌表面のバリア機能も低下しますし、その間、紫外線など浴びてると肌のダメージも大きく、跡が残ってしまったり、慢性化してしまったり、弱っている肌は他の合併症も起こしてしまいます。また、赤ちゃんアトピーの悩みはかゆみ。かゆみが原因でいつも泣いている赤ちゃんをみてツラいと感じるているお母さんがほとんどです。
赤ちゃんアトピーの場合、良くなったりぶり返したりを繰り返すので、ステロイドを使い始めるとアトピーが長期化しないのかなと思ってしまいますが、一番症状が悪化していてい、かゆくて仕方ないという時だけに使用することで、炎症が治まり、かゆみも和らぎます。かきむしることの予防にもなり、肌が改善するのも速くなります。ステロイドに対しての不安もあると思いますが、赤ちゃんにとってはステロイド治療も有効手段だと考えます。お医者さんと相談しながら、うまくステロイドと付き合ってみるのもいいかもしれません。
ステロイドの話ばかりをしてきましたが、忘れていけないのが赤ちゃんの毎日のスキンケアです。肌バリアが弱い赤ちゃんだからこそ保湿ケアが大切です。「生まれて間もないうちから乳児に対して(新生児期)毎日1回以上保湿剤を塗ることでアトピー性皮膚炎の予防が可能になる」との研究結果を国立成育医療研究センターが発表しています。国立成育医療研究センターは新生児のときからしっかり保湿をして肌のバリア機能を高め、起こらないようにすることが大切だといっているのです。
参考サイト:日経グッデイ|新生児期の保湿がアトピー発症率を3割減に[/vc_column_text][vc_column_text]
赤ちゃんのアトピーのための保湿ケア
[/vc_column_text][vc_column_text]赤ちゃんの肌はとても柔らかくてデリケートです。その肌に使用する保湿ケア商品は赤ちゃんでも使うことができる低刺激のものがおすすめです。できるだけ無着色、無香料といった肌に刺激が少ないもを。赤ちゃんのために作られた優しい商品も販売されているので、赤ちゃん用のものを選ばれることをおすすめします。
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