[vc_row][vc_column][vc_column_text]お子様がアトピーで悩まれているお母さんたちの中には、ステロイド外用薬は怖いのでできる限り、または絶対に使いたくないと思っている方も多いのでは?実際にいろんな副作用を聞くと心配になるのも当たり前です。でも果たして、本当にその情報は正しいのでしょうか?きちんとステロイドを知ることで、お子様もアトピーが改善される近道になるかもしれません![/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_row_inner][vc_column_inner][vc_column_text]
概要
ステロイドのイメージ
[/vc_column_text][vc_column_text]お子様がアトピーで悩まれているお母さんたちが、ステロイドを使いたくない理由には
・皮膚が黒くなる
・皮膚がゴワゴワになる
・皮膚が薄くなる
・白内障になる
・骨の成長がとまる
・骨がもろくなる
・毛が濃くなる
・背が伸びなくなる
・やめたときのリバウンドが怖い
というイメージが挙げられるんじゃないでしょうか?果たして本当にそうなのでしょうか?
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ステロイド内服薬と外用薬の違い
ステロイドに不安を持たれている方たちは、ステロイドの内服薬と外用薬を混同されている方が多いです。
ステロイド内服薬では、 確かに全身的な副作用として食欲が増進して太りやすくなったり、満月様顔貌といわれるように顔が丸くなったり、骨の成長が止まって身長の伸びが悪くなったり、骨がもろくなったり、自らつくっている副腎皮質ホルモンの分泌が抑制されて副腎皮質機能不全に陥ったりと、さまざまな副作用が生じます。
しかし、ステロイド内服薬と外用薬とでは、ステロイドの成分が体内に吸収されて、血中濃度が高くなる程度が桁違いに異なります。外用薬を塗るだけで、ステロイド内服薬のような副作用を起こさせるには、ステロイド外用薬のランクが最も強いものを全身に何週間も塗り続けなければ起こりえません。ステロイド外用薬の局所的な副作用は、外用薬の強さや基剤、塗る量や頻度、塗る体の部位など、多くの要因が関わり合って発症します。
ステロイド外用薬で生じる可能性があるのは、
・塗布部位の皮膚が薄くなる皮膚萎縮
・多毛
・毛細血管が拡張して赤みが出てくるステロイド潮紅
・二キビができやすくなる
・とびひ、みずいぼなどの感染症に塗ると悪化させる
といったこが挙げられます。
しかし、これらの局所的な副作用は、すべて目に見える副作用なので、よく観察していれば早期発見できます。万一生じてもじてもやめれば元に戻る可逆的な副作用です。
実際に、とれくらいの強さのランクのステロイド外用薬を、どのくらいの期間塗り続けると、局所的な副作用が出るのかについて研究した報告があります。その中で強さが5段階中の3段階のステロイド外用薬を1~15歳の小児アトピー性皮膚炎患者に、1日2回を週3回、18週間塗り続けても、皮膚萎縮は生じなかったと報告されています。また別の報告では、最も強いランクののステロイド外用薬を毎日、6週問塗り続けても、皮膚の萎縮は認められなかったとされています。[/vc_column_text][vc_column_text]
どっちが怖い?ステロイド外用薬とアトピー性皮膚炎の重症化
[/vc_column_text][vc_column_text]前にマスコミで「ステロイド外用薬は副作用が必ず生じてとても怖い」という偏った報道がされたり、今でもインターネットなどでは副作用ばかりを強調するような誤解を招く書き込みがあったりする影響でどうしてもステロイド外用薬を使いたくないと思って方がいます。
そういう方は、自分の子ともがアトピー性皮膚炎であってもステロイド外用薬を極力使わないようにするので、皮膚炎がよくならないばかりか湿疹が長引くことによる、さまざま弊害が生じます。湿疹を治さないと痒みが治まらず、かき続けていると表皮がむけてびらんとなり、ジュクジュクした湿潤性病変になります。さらに慢性化すると皮膚が厚くなり、色素沈着も加わる苔癬化病変となり、それが全身に広がると、アトピー性紅皮症と呼ばれる全身に皮膚炎が広がり、正常な皮膚がどこにも残っていない最重症型になってしまうこともあります。[/vc_column_text][vc_column_text]
赤ちゃんのアトピー性皮膚炎による弊害
乳児期にアトピー性皮膚炎を発症すると、さまさまな弊害を生じます。乳児期の早い時期に湿疹のコントロールが悪くて皮膚バリア機能が悪い状態でいると、食物、ダニ、ハウスダストなど、さまざまな抗原に感作されやすくなり、その後、食物アレルギーや気管支喘息を発症したり、アトピー性皮膚炎が治りにくくなることもわかってきています。
また、子供は痒いと、ぐすったり泣いたりするため、夜も眠ることができす、家族全員が不眠となり疲労してしまいます。子供は夜間ぐっすり眠れなかったり、睡眠時間が足りないと、寝ている間に分泌されるはすの成長ホルモンが十分に分泌されないので、身長や体重の増加が抑えられてれしまします。また、翌日も睡眠不足のために不機嫌で集中力が散漫となったり、さまざまなことへの興昧や関心を失って発達が遅れる可能性もあります。集中力が散漫で落ち着きがない、不機嫌で神経質、自己肯定感が少ないといったようなネ
ガティブな性格に偏る傾向まで生じかねません。ここまでは言い過ぎかもしれませんが、子供が苦しい思いをすることは、親としてはとても辛いものです。
このように考えると、ステロイド外用薬を塗って生じる可能性のある可逆的な副作用の何倍も、ステロイド外用薬を拒否するがために、皮膚症状が悪化することによる弊害のほうが、ずっと怖くありませんか?子供の成長や発達の障害は、後で取り戻そうとしても、もう二度とその大切な時期は取り戻すことができません。[/vc_column_text][/vc_column_inner][/vc_row_inner][vc_empty_space height=”60px”][vc_row_inner][vc_column_inner][vc_column_text]
専門医の指導のもとで、通常使っているようなステロイド外用薬の強さ、量、期問では、ほとんど皮膚萎縮の心配はしなくてもよいことはわかりましたよね。処方されたステロイド外用薬の量、塗る部位、回数を指導とおり守って、できるだけ早く炎症を抑え、次の弱いランクに下げたり保湿剤による維持療法に移ったりしたほうが副作用は出にくいといえます。ステロイド外用薬を怖がるあまり、少なすきる量しか塗らなかったり、自己判断で中止してしまったりすると、結局、皮膚炎がよくならないまま、再び悪化してしまい、それをリバウンドだと誤解してス、テロイド外用薬が怖くなってしまうという悪循礫に陥ってしまいがちです。もし、何か肌に異変がおこったとしても、よく観察していれば早期発見でき、医師に相談して治療法を変えるなどすればよいのです。[/vc_column_text][/vc_column_inner][/vc_row_inner][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_empty_space height=”50px”][/vc_column][/vc_row]