日焼けでかゆいは紫外線アレルギーかも!原因と症状、治療法を紹介!

日焼けでかゆいは紫外線アレルギーかも!原因と症状、治療法を紹介!

[公開日]

[最終更新日]2019-07-16

    紫外線アレルギーは年齢や性別を問わず、突然、発症します!ちょっと紫外線を浴びただけで、肌が赤く腫れたり、かゆみを感じたり。紫外線アレルギーの原因には、紫外線だけでなくストレスの影響も。紫外線アレルギーについて、原因と症状、対処法や治療法まで詳しく紹介します!

    この記事は約8分で読めます。

    こんな方に見てほしい

    このページは、日焼けでかゆいと感じたことがある方、紫外線アレルギーが気になる方に見ていただきたいページです。

    概要

    紫外線アレルギーとは?

    紫外線アレルギーとは、一般的には問題のない量の紫外線を浴びただけで、皮膚や目に、腫れや湿疹、かゆみなどのアレルギー反応を起こしてしまう症状です。今まで紫外線を浴びても何もなかったのに、ある日突然、発症してしまうことがあり、肌荒れと勘違いして紫外線が原因と気づかずに我慢して症状が悪化しやすいのが、紫外線アレルギーの怖さです。また、紫外線アレルギーは一度発症すると、完治が難しいと言われています。

    紫外線アレルギーとは?

    紫外線アレルギーは、具体的にどのような症状を引き起こすのでしょうか。アレルギーと効くと皮膚に異常が起きるイメージがありますが、それだけではなく目や体全体に症状が現れることもあります。また、いくつもの症状が同時に現れることあります。

    【皮膚にでる症状】

    紫外線を浴びた皮膚の部分に以下のような症状が現れることがあります。また、症状の強さや現れる期間は人によって異なり、まれに紫外線にあたってない部分にも現れることもあります。

    • 赤み
    • 皮膚が赤みをおび、ムラになります。

    • 湿疹
    • あせものような湿疹や、鳥肌のような細かいぶつぶつが現れます。

    • かゆみ
    • かゆみの程度には個人差がありますが、かくことでかぶれたり、症状が悪化します。

    • 腫れ
    • 皮膚が腫れ、熱を持つこともあります。

    • 水疱(みずぶくれ)
    • アレルギー反応が強いと症状が悪化して水疱ができることがあります。水疱が潰れてしまうと、さらに痛みが増し、治るまでに時間がかかります。

    • 蕁麻疹(じんましん)
    • ミミズ腫れのような蕁麻疹が現れることもあります。

    【目にでる症状】

    目の角膜に紫外線が当たることで炎症を起こします。また、水晶体は紫外線によって傷つくと修復されないため、ひどい場合、重篤な病気に発展することもあります。目の症状は花粉症と勘違いされやすく見落とされがちなので注意が必要です。

    • 充血
    • 紫外線を浴び続けると角膜が乾燥し、充血を引き起こします。

    • まぶたの腫れ
    • まぶたは皮膚の薄いため、紫外線を浴びて腫れることがあります。

    • 涙がでる
    • 何もしてないの紫外線を浴びると涙が出たり、しみるような感覚があります。

    • ゴロゴロする
    • 目にゴミが入ったようなゴロゴロした違和感を感じます。

    【その他の症状】

    紫外線アレルギーは直接紫外線を浴びた皮膚以外にも症状が出ることもあります。これは他のアレルギーと同じアレルギー反応のひとつです。これらの症状がでた時は重症化していることも考えられるため、早めの対処が必要になります。

    • 頭痛や吐き気
    • 強い紫外線を浴びたことによる眼精疲労が原因で、頭痛や吐き気をもよおすもの。

    • 発熱
    • アレルゲンを体を排除しようとする免疫の働きで発熱することがあります。

    日焼けと紫外線アレルギーの違い

    紫外線を浴びると誰でも日焼けします。しかし、紫外線アレルギーはただの日焼けで済まされず、皮膚障害を起こす光線過敏症です。光線過敏症は、日常生活で浴びる程度の光線に過敏に反応し、異常な皮膚症状が出る病気の総称で、様々な種類があります。
    光線過敏症で、最も多いのが「多形日光疹」で、太陽に当たっている時は何もなかったのに、夕方ごろから腕の外側が赤くなり、ブツブツした湿疹が出現します。これは、 紫外線を浴びたことで皮膚の中にアレルゲンができ、それに対してアレルギー反応を起こしている状態です。

    そして、多形日光疹と紛らわしい症状がでるのが「日光蕁麻疹」です。日光蕁麻疹は、太陽に当たっている最中に皮膚が腫れかゆみも出るのですが、1時間程日陰に入っていれば消えていきます。日光蕁麻疹は、紫外線ではなく可視光線によるアレルギー反応と考えられいます。また、多形日光疹と違って、太陽に当たっている最中から症状がでて、その日のうちに症状が治まります。

    地表に届く太陽光

    多形日光疹は紫外線が原因なので、日焼け止めが有効ですが、日焼け止めは紫外線しかカットしないため、可視光線が原因の日光蕁麻疹にはあまり効果がありません。そのため、皮膚の露出を避けることが効果的です。

    また、日光蕁麻疹は、太陽に少しずつ慣れることも効果的とされています。皮膚を日光に慣れさせて強くすることをハードニング(hardening)といい、慣らすことも大切だと考えられています。夏の初めは日焼けによる皮膚症状が出やすいのに、真夏になると出にくくなることがあります。それは、皮膚が日焼けに慣れだしているから。多少の日焼けであれば、それほど悪いことはありません。

    紫外線アレルギーの原因と治療法

    今までは何もなかったのに、突然、紫外線アレルギーを発症してしまうことがあります。その理由には、外的要因と内的要因があります。

    紫外線アレルギーの外的要因

    • 紫外線
    • 紫外線を浴びるとアレルゲンがつくられ、体はアレルゲンから守るために抗体をつくります。紫外線を浴びることで抗体が大量に作られてしまうと、免疫が過剰に反応するようになり、それまで平気だったのにある日突然アレルギーを発症します。抗体が作られる量などには個人差があるため、紫外線を浴び続けても発症しない人もいます。

    • 食べ物
    • セロリ、きゅうり、レモン、オレンジ、グレープフルーツなどに含まれている「ソラレン」という成分は、紫外線に反応して色素沈着(シミ)や炎症を起こす「光毒性」があります。ソラレンは摂取後約2時間で全身に行き渡るので、朝や日中を避け、夜に食べるようにすれば問題はありません。

    • 化粧品
    • 顔にだけ紫外線アレルギーの症状が出る場合は、化粧品が原因しているかもしれません。化粧品に含まれている成分によってアレルギー反応を起こし、さらに紫外線を浴びることで様々な症状が現れるます。これを「光接触皮膚炎(ひかりせっしょくひふえん)」と言います。化粧品以外にも、香水、金属、革製品などが原因になることもあります。

    • 日焼け止め
    • 日焼け止めには、「紫外線散乱剤」と「紫外線吸収剤」を使用しているものがあります。特に紫外線吸収剤は、吸収した紫外線を熱などのエネルギーに変えて放出するため、UVカット効果は高いですが、肌への負担が大きくなります。

    紫外線アレルギーの内的要因

    • 病気
    • 他の病気が原因で紫外線アレルギーが起きることもあります。子供の紫外線アレルギーには、遺伝的な原因が関連していることも考えらます。
      代表的なものに代謝異常や膠原病(こうげんびょう)があり、中でも全身性エリテマトーデス(SLE)やシェーグレン症候群の症状のひとつに日光過敏があります。また、日光を浴びると過敏な皮膚症状が現れるポルフィリン症、遺伝性疾患の色素性乾皮症(しきそせいかんぴしょう)も、紫外線アレルギーの症状を引き起こします。これらの病気は、厳密には紫外線アレルギーとは異なりますが、同じような症状が出ます。

    • アレルギー体質
    • アレルギー疾患には、花粉症やアトピー、その他、食物アレルギーなど様々なものがありますが、アレルギー反応が起きるメカニズムは同じです。
      体内にアレルゲンが侵入することで抗体が作られ、次にアレルゲンが侵入したときに、アレルゲンを排除しようとしてアレルギー反応が起こります。アレルギー体質の人は、粘膜などにある細胞表面に付着する「IgE抗体」という物質が作られやすい傾向があります。そのため、アレルギー体質の人は、紫外線アレルギーにもなりやすい可能性があります。

    • 栄養不足
    • 過度のダイエットにより、栄養バランスが崩れたり栄養が不足することで、免疫機能が低下し紫外線アレルギーを起こしやすくなります。また、ビタミンや亜鉛などのミネラルは、紫外線に対する皮膚の抵抗力をつけるために必要な栄養素です。普段の食生活でこれらが十分に摂取できていないと紫外線の影響を受けやすくなり、様々な要因によって引き起こされるアレルギー反応を抑えることができなくなります。

    • ストレス
    • ストレスによって自律神経に乱れると、蕁麻疹などの症状が現れます。紫外線アレルギーによる蕁麻疹も、紫外線によるストレスが原因になっていることも考えられます。

    • 生活習慣の乱れ
    • 睡眠や食事など生活習慣の乱れは、体の免疫バランスを崩してしまいます。免疫機能が低下すると、普段はなんともなかったアレルゲンにも体が反応してしまうことがあります。免疫機能が低下しているときに、大量の紫外線を浴びることで紫外線アレルギーの症状が現れやすくなります。

    紫外線アレルギーの治療法

    紫外線アレルギーは、症状が出た当日や次の日などなるべく早く病院にいくほうがいいです。紫外線アレルギーには、根本的な治療法というのはなく、薬によって症状を緩和させる対処療法になります。一般的には、出ている症状を抑えるための抗アレルギー薬やステロイドの塗り薬などが処方されます。

    また、光線過敏症テストや血液検査、パッチテストなどの検査で原因を特定して、その原因を徹底的に排除したり、その原因に沿った治療を進めることもありますが、まだまだ、完治させることが難しい分野でもあります。治ったと思っていても、先ほど紹介した外的要因や内的要因によっと、ある日突然再発症することもあります。なるべくアレルギーを発症させないためには、体質改善を意識しながら、根気よく向き合っていく必要があります。

    アレルギー体質を改善する腸活習慣

    私たちの腸には、1000種類以上もの腸内細菌が100兆個以上も棲んでいて、私たちの健康に大きな影響を与えています。これが、最近注目されている「腸内フローラ」です。これらの腸内細菌がアレルギーにも深く関係しています。その理由は、腸には人の免疫細胞の約6割が集中しているからです。免疫細胞を作り出すためには、良質のタンパク質や脂肪、ビタミンやミネラルなどを、バランスよく摂取し、そして摂取した栄養を効率よく吸収するためには、腸内細菌の働きがとても重要になります。腸内環境が悪化していると、腸内細菌の働きが低下し、免疫機能も低下してしまうのです。

    腸活習慣

    また、最近では腸内の免疫に直接働きかける機能をもつ乳酸菌も注目されています。その乳酸菌を継続的に摂取することで、アレルギー体質に傾いた免疫バランスを整えることが期待されています。

    【アレルギー体質を改善する乳酸菌について】詳しくはこちらの記事をご覧ください。
    → 子供も飲めるアレルギー体質改善に最適な米由来の乳酸菌!

    紫外線アレルギーを発症させないために

    紫外線アレルギーは様々な原因によって引き起こされます。一度、アレルギーを発症すると完治させることは難しいですが、毎日の生活を見直すことで症状を軽減することができます。

    紫外線アレルギーは発症してからどうにかするのではなく、発症させないために予防することがとても重要になります。日頃から日焼け止めやUVカットアイテムを使った紫外線対策や、食事や睡眠などの生活習慣を見直して、免疫力を高めることが大切で

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