甘酒酵素水は効果なし?美容効果を最大限にする甘酒の作り方とは!

[公開日]

[最終更新日]2019-09-06

    飲む点滴とも呼ばれる甘酒の美容効果が話題になっています。最近では甘酒酵素水というものまで。甘酒は市販されているものもありますが、実はそれだと効果が半減してしまいます。甘酒は自分で作ることで、効果を最大限に引き出すことができます!簡単、甘酒の作り方を教えちゃいます!

    この記事は約10分で読めます。

    こんな方に見てほしい

    このページは、美容のために甘酒酵素水を飲んでみようと思っているけど、もっと他に良い方法があればと探している方、実は甘酒が苦手な方に見ていただきたいページです。

    ※2018.11.21 甘酒が苦手な方向けに効果的な方法を追記しました。

    概要

    甘酒酵素水って何?

    甘酒酵素水とは、甘酒の最大の欠点ともいえる糖質を、乳酸菌やイースト菌の酵素反応によって分解させることで減少させたものです。甘酒そのものがもつ健康効果や美容効果はそのままにパワーアップさせたものになります。

    甘酒の栄養には、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、葉酸、食物繊維、オリゴ糖、アミノ酸(システイン、アルギニン、グルタミンなど)、そしてブドウ糖が含まれています。これらの栄養は、栄養剤として使われる点滴とほぼ同じ内容であることから「飲む点滴」とも呼ばれています。

    甘酒の驚くべき健康・美容効果

    • 胃腸に優しく消化吸収を助ける
      まずは、甘酒に含まれているブドウ糖です。甘酒に含まれているブドウ糖は、麹菌によって既に分解されているため、体内で効率よくエネルギー源として吸収されます。また、麹菌には、一緒に摂取した栄養の消化吸収を助ける働きもあるので、胃や腸に優しいです。
    • 腸内環境を整える(便秘解消)
      甘酒には、食物繊維やオリゴ糖が豊富に含まれています。これらは、腸内の善玉菌の働きを助けたり、エサになることで、腸内の善玉菌を増やして腸内環境を整えてくれます。腸内環境が整うと、便秘解消や予防にもつながります。また、免疫の活性化にもなるので、風邪や体が弱っているときに飲むのもおすすめです。
    • 血行を良くして肌細胞を活性化
      甘酒には、女性にうれしい美容効果も抜群!ビタミンB群を豊富に含んでいる甘酒は、血行や代謝をアップしてくれるので、毛細血管のすみずみまで栄養素を届けて肌細胞を活性化させます。また、老廃物も流してくれます。さらに、麹菌には、ストレスや飲酒、喫煙によって欠乏しやすいビオチンを多く含んでいます。このビオチンには、コラーゲンを生成したリ、肌の状態を整える働きがあります。また、体内のビオチンの大半は腸内細菌によって作られているため、腸内環境が整うことでビオチン不足の解消にもつながります。これらのことから、甘酒は、肌荒れ、目の下のくま、しみやくすみなどにも効果的で「飲む美容液」とも呼ばれます
    • ダイエットをサポート
      甘酒に含まれているブドウ糖は、消化吸収を助ける以外にも血糖値を上昇させる効果があり、少量でも空腹感を抑えてくれるので、うまく取り入れることでダイエットの味方になります。また、イライラを抑えるGABA(アミノ酸由来)も含まれているので、ストレスによる食べ過ぎ防止にもなります。腸内環境を整えることでダイエット効果も期待できますが、ダイエット中に食べたいものを我慢したり、空腹によるイライラなどを抑えてくれるので、ダイエットのサポート役としておすすめです。
    • 女性の美と健康をサポート
      麹菌に含まれている酵素には抗酸化作用があるので、女性の美の最大の敵である老化を促進する活性酸素の発生を抑える働きがあります。また、動脈硬化や高血圧などの生活習慣病の予防、女性ならではの生理痛や生理前のイライラ、肌荒れといったPMSの症状を解消したり、母乳の出もよくする効果もあると言われています。

    甘酒のビオチンで白髪予防もできる!

    髪の毛の色に影響を与えているのはメラニン色素です。メラニン色素が多い髪は黒髪、少ない髪はブロンド、そしてほとんど含まない髪は白髪です。白髪は、メラノサイトの働きが弱くなりメラニン色素の合成ができなくなることが原因です。メラノサイトそのものが減少または欠損している欠損型と、メラノサイト自体は残っているが色素の合成を行っていない休眠型に分けることができます。加齢による白髪は欠損型になります。残念ながら、一度欠損したメラノサイトは元に戻ることはありません。しかし、メラノサイトのもとのなる色素幹細胞というのがあり、その色素幹細胞は17型コラーゲンという特殊なコラーゲンが減少することで白髪が進むということが発見されました。そして、その17型コラーゲンの生成にビオチンが有効であるため、ビオチンを摂取することで白髪予防になるといわれています。

    甘酒酵素水は効果なし?の真相

    これだけの甘酒による健康効果や美容効果をみただけでも、甘酒が人気の理由がわかっていただけたのではないでしょうか。その甘酒をさらにパワーアップさせたといわれる「甘酒酵素水」には、どのような効果があるのでしょうか?「甘酒酵素水は効果なし?」の真相について解説していきます。

    甘酒の種類は2つ

    甘酒には、「酒粕で作る甘酒」と、「米麹で作る甘酒」の2種類あり、人気となっているのが米麹で作る甘酒です。

    「酒粕で作る甘酒」と「米麹で作る甘酒」

    市販されている甘酒は、酒粕で作られた甘酒が多いです。酒粕を水やお湯で溶いて砂糖で甘味を加えて作られているため、砂糖による糖質も高く、アルコールも含まれています。酒粕で作る甘酒は米麹で作る甘酒に比べて、酒造り工程で作られた栄養が豊富に含まているため、様々な効果は期待できるのですが、どうしても糖質とアルコールがネックになります。そのため、人気となっているのが米麹でつくる甘酒です。

    米麹で作る甘酒は、お米に米麹を加えて発酵させて作ります。発酵の過程で、お米のデンプンがブドウ糖に変わり、それが甘味になるため砂糖を加える必要がありません。もちろん、アルコールも含まれていません。そのため、子どもでも飲むことができます。但し、ブドウ糖といっても糖質であるため、血糖値が気になる方は注意して飲む必要があります。

    甘酒酵素水の効果

    甘酒酵素水は、米麹で作る甘酒をさらに「乳酸菌」や「イースト菌」を使ってさらに発酵させて作ります。この発酵の過程で、乳酸菌やイースト菌が甘酒に含まれるブドウ糖をエサとして利用します。そのため、甘酒酵素水は通常の甘酒よりも糖質が低くなります。さらには、乳酸菌などの発酵菌が加わることで、効果がパワーアップするとされています。

    確かに、糖質が低くなることはいいことですが、甘酒に含まれるブドウ糖は効率よくエネルギー源として吸収されやすく、一緒に摂取した栄養の消化吸収を助けたりというメリットもあります。そして、乳酸菌については生きた乳酸菌のほとんどは腸に届くまでに、ほとんどが死んでしまうため働きとしての効果は期待できません。乳酸菌をあえて摂取しなくても、甘酒そのものの栄養で腸内環境を整える効果は期待できます。これらを考えた時に、あえて手間をかけて甘酒を甘酒酵素水にパワーアップさせるメリットはあるのでしょうか。これが、甘酒酵素水は効果なしと言われる真相です。

    甘酒そのものが酵素が豊富

    酵素水が話題にもなっていることから、甘酒酵素水というものが生まれたのでしょう。しかし、実際には甘酒そのものに酵素は多く含まれています。甘酒の発酵の工程で、300種類以上もの酵素が作られるとも言われています。

    酵素は、体の代謝に大きく関係していて、酵素が不足すると代謝が悪くなり、免疫力の低下、シワやシミ、白髪などの老化を進行させてしまいます。また、酵素は加齢とともに体内で作られる量が減っていくため、発酵食品などを食べて積極的に摂取するべきともいわれています。

    市販の甘酒が効果なしと言われる理由

    米麹で作る甘酒は市販のものもあります。しかし、市販されている甘酒のほとんどは、流通にのせるために加熱殺菌処理がされているため、酵素は働きを失っている可能性が高くなります。そのため、効果なしと言われることもあります。それでも、酵素以外の栄養素の効果は期待できるため、市販の甘酒でも十分に美容効果や健康効果が期待きます。

    甘酒の美容効果を最大限にする作り方

    甘酒の美容効果や健康効果を最大限に引き出すには「自分で作る」のがおすすめです。

    甘酒は飲む点滴

    米麹で作る甘酒の作り方

    【甘酒の材料】

    • お米・・・1カップ
    • 米麹・・・200g
    • 水・・・4カップ(800cc)

    【甘酒の作り方】

    洗ったお米と水3カップ(600cc)を鍋に入れて蓋をして火にかける。
    沸騰したら弱火にして、焦げないように途中数回混ぜながら10分待つ。
    10分経ったら火を止めて水1カップ(200cc)を入れてから米麹を入れてよくかき混ぜる。米麹をい入れるときの温度は60℃前後にする。
    鍋に蓋をしてタオルなどで包んで60℃前後の温度を保てるようにして2~3時間、寒い時期は半日程度置く。麹が少し黄色みを帯びて、食べてみて甘みがあれば完成です。

    【甘酒の保存方法】

    冷蔵保存の場合は、粗熱が取れてからビンやガラス、プラスチック保存容器に入れて冷蔵庫で保管します。また、発効する際に生じるガスで容器が破裂することもあるので、1日1回は蓋を開けてガスを抜きます。冷蔵での保存期間は1週間から10日程度です。

    冷蔵保存の場合は、冷凍用のジップロックなどに入れて、しっかりと空気を抜いた状態で平らにして保管します。冷凍での保存期間は約1ヵ月です。

    甘酒の効果を最大限にする作り方

    お米を玄米や雑穀にすることで、玄米に含まれる栄養を摂取することができます。(※玄米や雑穀で甘酒を作る場合は、一度炊飯器で炊いた状態にしてから作るのがおすすめ。)また、甘酒酵素水を作る場合は、完成した甘酒300ccとヨーグルト用乳酸菌3gを滑らかになるまでミキサーにかけます。しっかりと混ざったら、ビン(ペットボトルでも可)に入れてフタをして、温かい部屋で1日半ほど発酵させます。

    また、甘酒の飲み方としては、豆乳と割って飲むのもおすすめです。割って飲むことで甘酒の飲みすぎ防止にもなります。甘酒を飲むタイミングとしては、ブドウ糖によるエネルギーを一番有効利用できる朝がおすすめです。

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    米麹を簡単に作れるマルコメの甘酒メーカー

    お味噌で有名なマルコメでは、米麹や麹から作られた甘酒なども販売しています。その中で、注目したいのが甘酒メーカー。これが意外と便利なのです。

    米麹を簡単に作れるマルコメの甘酒メーカー

    炊きたてのご飯や冷ご飯からでも甘酒を作ることができ、作り方はとっても簡単!甘酒以外にも、塩麹や醤油麹、ヨーグルトも作ることができます。

    冷ご飯にはお湯、炊きたてのご飯には水を加えて、温度を約60℃前後にしたら、米麹を加えてスイッチを押して8時間待つだけです。この甘酒メーカーを使えば、温度を管理したり、いちいち発酵の様子をチェックする必要がありません。水の量や熟成時間も調整できるので、自分好みの甘酒も簡単に作れます!

     

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    手作りが面倒なら市販の甘酒でもOK!

    やっぱり甘酒を作るのが面倒なのであれば、市販の甘酒でも栄養は十分に含まれているので、美容効果や健康効果は期待できます。そして、できれば米麹で作る甘酒の方を選びましょう。
    マルコメでは、リンゴや生姜などがブレンドされた甘酒など様々な種類の甘酒が販売されています。

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    甘酒が苦手な人に必見!話題の米由来の乳酸菌

    ※2018.11.21 追記
    甘酒が健康や美容にいいとわかっていても、甘酒の独特な口あたりや味わいが苦手な方もいることでしょう。実は私も甘酒は少し苦手なんです。
    そんな方にオススメなのが、甘酒に負けない効果を持つ米由来の乳酸菌。
    甘酒には、乳酸菌が豊富に含まれており、甘酒の美容効果は乳酸菌による影響も多いにあります。乳酸菌には、腸内の善玉菌の働きを助けて腸内環境を改善するという働きがあります。そのため、乳酸菌を摂取することが体にとっては良い影響を与えるというのは皆さんも良くご存知かと思います。
    そこで、注目すべきは「米由来」という点。昔から、お米を主食としてきた日本人の腸にとっては、この米由来の乳酸菌と相性が良いんです。実際に甘酒も米麹からつくられたものの方がより効果が期待できます。それ同様に、お米から生まれた米由来の乳酸菌がオススメなのです。

    現在のところ、米由来の乳酸菌を使って商品化されているものには、菊正宗酒造の「米のしずく」という乳酸菌サプリメントがあります。菊正宗が酒造りの工程で発見した乳酸菌は、350年も生き残っていた強い乳酸菌で、乳酸菌そのものに様々な効果が期待されています。この米由来の乳酸菌の効果についての詳しくはこちらの記事で解説しているので、ぜひ読んでみて下さい。
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