Q : 数年前から、ひじにかさぶたのついたぶつぶつができてしまい、気になって触ったりこすったりしていたら、どんどん広がってしまいました。これはじんましんなのでしょうか?
ANSWER.
乾癬という皮膚の病気が考えられます
大小の赤いぶつぶつができ、かいたりこすったりすると、どんどん広がっていく。このような症状は、じんましんとよく間違えられるのですが、よく見ると、ぶつぶつの表面にかさぶたがついています。これは乾癖という皮膚の病気で、じんましんではありません。できやすい場所としては頭やひじ、ひざが挙げられますが、全身のどこの場所にも生じます。
原因はまだ明らかになっていませんが、遺伝的な素因や免疫力の低下が関わっているといわれています。慢性化すると、関節痛を伴ったり、膿を持った発疹ができるなど症状が重くなってしまうので、早めに医療機関を受診しましょう。薬で症状をコントロールすれば、日常生活にさしっかえるようなことはありません。
また広範囲に赤くなり、かさぶたが落ちるので、見た目も悪く、人にうつるかもしれないと心配になるかも知れませんが、うつる病気ではありません。
免疫が関わっているのではないかということから、日常の予防としては、日ごろからストレスをためない、シャンプーや石けんは低刺激性のものを使う、肉類や脂肪分のとりすぎに気をつける、などがたいせつです。