ポーラや資生堂から「シワを改善する薬用化粧品」が発売され、その効果が注目されています。多くの方の疑問は「どっちの商品がいいの?」ではないでしょうか。肌キュアでは、特に気になる目元のシワを中心に商品を比較し、敏感肌でも使えるのかを徹底検証していきます。
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こんな方に見てほしい
このページは、目元のシワが気になる方に見ていただきたいページです。
概要
ポーラ・資生堂のシワを改善する薬用化粧品
2017年1月に、POLA(ポーラ)から、日本初のシワを改善する薬用化粧品「ポーラ リンクルショット メディカルセラム」が発売されました。それに次いで、2017年6月に、資生堂からもシワを改善するクリーム「資生堂 エリクシール シュペリエル エンリッチド クリームS」が発売されました。
女性の見た目年齢を大きく左右するシワを改善してくれるなんて、嬉しい限りです。
シワを改善する効果が認められているので、価格も高めです。そんな高価な化粧品選びで失敗しないためにも、商品の違いを比較し、自分の肌に合う化粧品を見極めることが敏感肌のスキンケアでは大切です。
ポーラのリンクルと資生堂エリクシールの違いを徹底比較
POLA | 資生堂 | |
---|---|---|
商品名 画像 | リンクルショット メディカルセラム | エリクシール シュペリエル エンリッチド クリームS 公式サイトを見る |
価格 | 14,850円(税込) | 8,580円(税込) |
内容量 | 20g | 22g |
価格/1g | 745円 | 390円 |
1回の使用量 (目元) | お米2粒 | パール大 |
使用期間 (目元のみ) | 4ヵ月前後 | 3ヵ月前後 |
価格/1ヵ月 (目元のみ) | 約3,713円 | 約2,860円 |
シワ改善成分 | ニールワン | 純粋レチノール |
香り | 無香料 | アクアフローラル |
テクスチャー | サラサラでべたつきが 少なく、やや硬め | しっとりとしていて、 乳液のように伸びがある |
使用部位 | 目元、おでこ、 ほうれい線、眉間、 シワが気になる部分 | 目や口まわり、 シワが気になる部分 |
購入場所 | ポーラ店舗・デパート | デパート・薬局 公式サイト |
目元のシワ改善の価格を比較
表を見てわかるように、商品そのものの価格は、ポーラのリンクルショットの方が高いです。
しかし、最もシワが気になる目元だけの改善を目的とした場合、内容量や1回の使用量を比較してみてみると、1ヵ月1000円程度の違いです。
治療したり、エステに行くことを考えると、1ヵ月4,000円程度で確実にシワを改善する化粧品と考えれば、どちらもコスパは悪くありません。
ただし、ポーラのリンクルショットは公式サイトで紹介はされているものの、購入できる場所はポーラ店舗かデパートでの対面販売のみになります。対面販売だと、購入するには少しハードルが高くなってしまします。
化粧品は毎日使うものだから、できるだけ続けやすいものを優先するのあれば、少しでも価格が安く、購入しやすい「資生堂 エリクシール」から試してみるがオススメです!
ただし、敏感肌の方はちょっと待ってください!
次に、敏感肌の方にとって一番気になるシワを改善する成分についてみていきましょう。
敏感肌必見!目元のシワ改善成分を徹底比較
ポーラリンクルショットのシワ改善成分は「ニールワン」。
資生堂エリクシールのシワ改善成分は「純枠レチノール」。
長い間、日本では、「シワに効く」や「シワが改善する」という表現を化粧品ですることができませんでした。それはシワに対する効果効能表現が認められていなかったからです。
その一方、シワを改善する効果のある化粧品は、とてもニーズが高かったので、日本化粧品工業連合会が、厚生労働省に要望し、2011年から「乾燥による小ジワを目立たなくする」という表現が、ガイドラインに基づく試験を行ったうえで可能になりました。しかし、薬用化粧品に関しては、まだまだシワに対する表現は認められていませんでした。
そんな中、ポーラがシワ改善に有効な成分である「ニールワン」を開発し、その効果を国が認め、日本初のシワを改善する薬用化粧品「ポーラ リンクルショット メディカルセラム」が発売されました。販売当初の価格16,200円と化粧品としては効果ながら、発売開始1ヵ月で25万個を売り上げたそうです。それだけ、シワを改善したいという方が多いという証拠ですね。
そして、ポーラのリンクルショット発売後から数か月後に、資生堂が有効成分純粋レチノールによるシワを改善する効能効果の承認を日本で初めて取得し、「資生堂 エリクシール シュペリエル エンリッチド クリームS」を発売しました。
ポーラのシワ改善成分「ニールワン」
シワは、乾燥や紫外線、表情による皮膚に折れ曲がりなどの外部刺激によって「微弱な炎症」が繰り返されることできるというのはわかっていましたが、なぜ、シワになるのかまでは解明されていませんでした。
ポーラは、微弱な炎症によってできたキズに「好中球」が集まり、それらが放出する「好中球エラスターゼ」がシワの原因のひとつであると世界で初めて発見。この「好中球エラスターゼ」が、肌のハリや弾力に必要な「コラーゲン」や「エラスチン」などの真皮成分を分解することでシワができるのです。
そこで、ポーラが開発した「ニールワン」の登場です。
ニールワンは、好中球エラスターゼがコラーゲンやエラスチンを分解する前に、好中球エラスターゼに働きかけ、真皮成分の分解を抑制します。そこで重要になってくるのが、どのようにしてニールワンを真皮まで届けるのか。
ポーラはニールワンを真皮まで届けるために、水を全く使わない「ニールワン真皮浸透処方」を開発。水を使わなことで、肌につけたときに、肌内部の水分によって角質層よりもさらに奥の真皮まで浸透させる。これがポーラリンクルショットが、シワを改善するメカニズムです。
資生堂のシワ改善成分「純粋レチノール」
肌の水分保持力や弾力性に関与している「ヒアルロン酸」は、加齢とともに減少していきます。それがシワの原因と言われています。
レチノールは、表皮角化細胞に作用して、ヒアルロン酸を増加させることで、表皮内の水分量を高めて、肌を柔らかくしてシワを改善します。
これだけを見ると、真皮に働きかける成分を使っているポーラの方が優れているような気がしますが、レチノールは、既に化粧品にも使われている成分で、何十年も前からシワ改善に効果があると言われていました。しかし、安全性などさまざまな理由で、国がその効果を認めるまでには至らなかったのです。
国に認めてもらうためには、効果はもちろん、安全性などのデータが膨大に必要です。国を納得させるわけですからそう簡単なことではありません。何十年も前から使われている成分を、国に認めさせたということだけでも優れた技術なのです。
実際にどちらも、メカニズムは違っても、有用成分としてシワ改善効果が認められているのです。
ポーラと資生堂、敏感肌にオススメはどっち?
ポーラリンクルショットと資生堂エリクシール。敏感肌の目元のシワを改善するには、どちらがオススメなのでしょうか。敏感肌でも使えるのかどうかを徹底的に見てみましょう。
ポーラリンクルショットは敏感肌でも使える?
ポーラのニールワンは、新しい成分であるため、安全性はとても気になるところです。
ポーラも、万が一、想定外の肌トラブルが起きた際に、すぐに対応できるように「対面販売」という形態をとっているのでしょう。
ただし、ポーラも長い年月と費用をかけて開発し、入念な安全性試験も実施しているはずです。もちろん、国に認められた有効成分ということは、安全性の高さも認められているわけですから、心配はないでしょう。
とはいっても、新しい成分であることに違いはありません。敏感肌の方が使う際には、パッチテストを行うことが必要です。特に、目元は皮膚が薄いので肌に合うかどうか慎重に見極めることが必要です。
資生堂エリクシールは敏感肌でも使える?
先ほど、成分の効果についての説明で、レチノールは既に化粧品に使われていると言いました。
実は、レチノールは効果が高い分、濃度が高いと刺激を感じたり、赤みなどの副作用がでることがあり、他社では過去に販売停止になった事例もあるの程の成分なのです。そのため、レチノールは敏感肌にとっては、NGな成分とされていました。
その原因は、レチノールが酸素に触れ変質してしまうことで肌へ刺激を与えるから。
そこで、資生堂は酸素の侵入を防ぐ特殊容器でレチノールの長期間の安定性を確保して認可を取得したのです。
レチノールに関しては、厚生労働省も慎重に検討したはずです。だからこそ、安全性は高いと言えます。
しかし、敏感肌の方は資生堂エリクシールは避けた方がいいでしょう。
公式サイトの商品説明の最後の方にしっかりと書いてありました。
<正しくお使いいただくために>
・これまでレチノール類を含む商品でトラブルがあった方や、皮ふトラブルを起こしやすい方はご使用をお控えください。
・初めて使用するときは肌が敏感なときは、最初の2週間は2~3日間隔で夜のみ、次の2週間は毎夜と、少しずつ使用回数を増やすことをおすすめします。
・他のレチノールが配合された商品と併用するときは、一度に複数品の併用は避け、1品ずつ様子を見ながらお使いください。
・使用回数、使用量を守って正しくお使いください。
これを読む限り、敏感肌の方がレチノール配合の化粧品を使う際は、特に注意した方がいいでしょう。
敏感肌がまず試すならどっちがいいの?
シワ改善に効果がある、ポーラリンクルショットと資生堂エリクシールについて価格や成分について比較してきましたが、効果に関してはどちらがいいというのは判断できません。それぞれ、シワを改善するメカニズムが違うため、肌の状態によって効果が変わってくるからです。
ただし、敏感肌の方は資生堂のリンクルショットは避けるべきです。どうしても試してみたい場合は、店頭にいってテスターがないか確認してみましょう。試してみて異常がなければ、購入するのもいいでしょう。
また、ポーラリンクルショットを使う場合、新しい成分のため敏感肌の方は注意が必要です。また、ポーラのリンクルショットはには水分が含まれていないため、敏感肌に必要な保湿成分が含まれていません。しっかりとミルクやクリームで保湿をしてあげるようにしましょう。
ポーラリンクルショットは、ポーラ店舗やデパートでの対面販売のみでの購入になるので、しっかりと相談してから購入するようにしましょう。
ポーラの対面販売のメリットは、しっかりと専門スタッフがしっかりとカウンセリングして、あなたの肌質に合わせたスキンケアのアドバイスをしてくれること。
しかし、なかなか自分の肌の悩みを伝えるのが恥ずかしかったり、高い化粧品を進められたらどうしようなどの不安もあります。
やっぱり対面販売は不安!
そんな方にオススメの、敏感肌にも使える成分で、目元のシワ改善効果が期待できるアイクリームがこちらです。
ポーラの目元用「B.A アイゾーンクリーム」
ポーラの最高峰ブランドでもあるB.Aは、肌が本来持っている能力を最大限に引き出す「バイオアクティブ理論」に基づいて1985年に誕生。そして、2015年には、エイジングケアの概念を「抗う」から「活かす」へシフトすることをより明確に打ち出した「ジェネシスバイオアクティブ理論」へと進化。
2018年には、B.Aシリーズの中でも初となる、目元から目元周辺の印象を決める部分をまとめてケアするです。
ポーラの独自研究による、目もとの構造の特徴に着目した「アイコアフォーミング理論」で、今までにな保湿成分、処方化技術を搭載し、うるおいによるハリ感で立体的な目元へとアプローチしてくれます。
価格は、26gで19,800円とお高めですが、目元のシワやくすみによって年齢肌が気になる方には、かなりオススメです。
「B.A アイゾーンクリーム」なら、公式サイトから購入することができるので、わざわざ店頭に行く必要もありません。
敏感肌に必要なのは効果よりも肌質改善!
目元のシワを改善したいというのは、多くの女性がスキンケアで求めていることです。しかし、スキンケアでの効果が強すぎると、かえって成分が肌に負担を与えてしまうこともあります。
特に、刺激を感じやすい敏感肌は、効果よりも肌質を改善することの方が先決です。そのためには、なるべく肌への刺激になる成分を含まない化粧品を選ぶことが大切です。